風が弱くなる?地球温暖化は風力発電の衰退にも繋がるのか。

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地球温暖化による環境への影響にはどのようなものがあるでしょうか。

「北極の氷が溶けることで海面が上昇し低い土地が沈む」「気温が高くなる」「大雨や洪水・台風が増えその勢力も大きくなる」「落雷が増える」など。

その一方、雨や雪が減り砂漠化する地域も出てくる可能性があります。農作物への影響も懸念されており、これまで栽培していた作物の収穫量が減少したり、最悪の場合、栽培ができなくなることも考えられます。さらには動植物の生態系への影響として、希少種の絶滅や減少も心配されています。

 

・・・と、これらは一般的によく言われているもので、実はこれ以外にも気になることがあります。

それは「地球温暖化による気候の変動で、風が弱まっている」ということ。

ピンとこない方のために言いかえると、風力発電システムによる発電量が、減少する可能性がある」ということ!

そうです。再生可能エネルギー事業にとっての大問題なのです!!

日常生活で風の強さを意識している方は少ないかもしれません。しかし、元より風の強い地域に住んでいる方々はその変化をしっかり感じていらっしゃるようで、実際に小型風力発電システムを設置するために我々が実施した住民説明会において、「以前より風が弱くなった」との声も挙がったほどです。

 

では、なぜ温暖化が風力にも影響を及ぼすのでしょうか。

そもそも風のエネルギーは、地域ごとの気温差によって生じます。北半球では北極と赤道の温度差が大きくなることで風は強くなるのですが、近年の地球温暖化によってその温度差が小さくなったため、風が弱まっていると言われています。

反対に南半球では、南方の陸地と海の温度差が大きくなり風が強くなるとの報告もあることから、これから世界の風力発電市場は、現在の北半球から南半球へと移るという見解もあります。そういうと簡単に聞こえますが、風力発電設備だけでなく世界の人口も北半球に集中していることから考えると、南半球に移行すると言っても課題は多そうですね。

このような地球規模の環境の変化によって風が弱まるとなると、風力発電設備が窮地に陥ることは避けられません。ですが、世界的にも導入が進んでいる風力発電設備が衰退しないよう、例えば少ない風でも発電できるシステムなど、今後の新たな技術開発を期待したいものです。

 

それにしても、二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーであるにも関わらず、二酸化炭素による温暖化が原因で発電量が減少するとは・・。なんとも残念な気持ちになるのは私だけでしょうか。

 

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