太陽光発電の歴史

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太陽光発電は、1954年にアメリカのベル研究所に所属する研究者ピアソンが発明したシリコン太陽電池が始まりです。当時、無限のエネルギーが得られると大評判となり、「ベル・ソーラー・バッテリー」と呼ばれていました。その後さらに性能を上げ、アメリカの人工衛星ヴァンガード1号の電力として太陽電池を始めて搭載しました。この太陽電池は打ち上げ後6年以上も作動しつづけました。これが、太陽電池にとっての初の実用化例です。

次々と開発は進みましたが、当時はまだ性能が悪くコストも割高だったため、人工衛星などに使われるのみでした。

しかし、1973年に発生した第一次オイルショックをきっかけに、日本ではサンシャイン計画という国家プロジェクトが計画されました。石油は枯渇するエネルギーであるということが広く認識され、石油に代わるエネルギーを作り出すために、各国で太陽電池の開発が始まりました。この計画により、より低コストで大量生産可能な太陽電池の技術開発が進められました。

 

皆さんの中で京都議定書という言葉を耳にしたことがある方は多いと思います。1993年、京都で開催された第三回気候変動枠組条約締結国会議(通称COP3)で採択された気候変動枠組条約に関する議定書です。地球温暖化の原因となる温室効果ガスについて、各国別に削減率を定め、削減目標値を達成することを定めた議定書です。日本ではマイナス6%キャンペーンとして大々的に展開されました。

特に二酸化炭素が温暖化の大きな要因となっているといわれ、二酸化炭素排出を削減するために様々な対策が行われました。

今までは化石燃料を使ったエネルギーが主となっており、エネルギーを作り出すと同時に二酸化炭素も増えてばかりでしたが、太陽光発電は「二酸化炭素排出を減らす」ことに対しとても効果のあるエネルギーとして特に注目を集めました。国の法整備も進み、環境問題やエネルギー問題への解決に対して国が精力的に取り組む仕組みができてきました。そのおかげで、太陽電池の生産量も拡大し、世界へのシェアも広がってきました。

近年では2011年3月の東日本大震災の際に主力となっていた電子力発電所の大規模な事故で深刻な被害を受け、改めて電力が私たちの生活に密着していることを感じた人も多いと思います。より環境にやさしい太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギー(再エネ)への関心注目が高まったきっかけともいえます。